これが吃音持ちの人の本音ではないでしょうか?
頭の中で話すことが整理できていても普通の人のようにスラスラと話せないし、それを指摘されると自信をなくしてしまいますよね。
しかし安心してください!
理解のある会社に巡り合う事ができれば、吃音症でも内定はもらえます!
私も内定をもらうまでは就活に対して不安しかありませんでしたが、色々な企業を受けていくうちに少しずつコツみたいなものが分かってきました。
ということで今回は、私が内定を獲得するまでの道のりと、それぞれの受けた企業の面接中の雰囲気などをお話していこうと思います!
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目次
私のスペックと希望職種の紹介
そもそもどんな人が就活をしているのか分からないと参考にならないと思うので、簡単にスペックと希望職種を紹介しますね。
主のスペック
・性別➡男
・学歴➡工業系の短大卒(2年制)
・吃音の症状➡連発・伸発・難発の全てが出る(言葉による)
・希望職種➡製造業(機械加工など)
こんな感じです。
2年制の短大に通っていたため20歳での就活となり、希望職種は機械加工などの製造業です。
吃音の症状としては言葉によりけりですが、3種の全ての症状が出ます(笑)
このような人物の就活例となるので、同じ製造業希望の人など参考になる場合はぜひ最後まで読んでくださいね!
受けた企業と面接の雰囲気
私は合計で4社の面接を受け、1社から内定をもらうことができました。
私の大学は工業系のため、モノづくり関連の企業と深く関わりがあり、推薦制度のようなものがありました。
大学側が企業に推薦するといってももちろん確実に内定が出るというわけではなく、他の大学と比べて少しばかり有利だよってくらいです。
これだけ聞くと「なにそれよくない?」と思うかもしれませんが、デメリットとして1社ずつしか受けちゃいけないという大学側の決まりがあったせいで、面接の日程がかぶってしまったらどちらかは諦める事になり、さらに内定が出たらそこは辞退できないようになっているので、もしも真っ黒な企業だった場合は詰みです(笑)
このように普通の就活生からしたら少し特殊かもしれませんが、試験内容は周りと全く変わらないので参考にはなると思います。
ここでは受けた企業の面接の雰囲気についてお話していきます。
企業A(1部上場企業) 自動車関連メーカー
「一生働くことになるんだし、やっぱり大手を受けてみよう!」
ということで1社目は上場企業の某自動車メーカーを受けました。
この時の状況はこんな感じです⇩
受けた時の状況
・応募枠➡設計職
・選考方法➡筆記+面接+作文
・面接官➡3名
・吃音があることは書類審査の段階で履歴書に記入済み
当時の私は機械加工職を希望でしたが、募集が設計しかなかったのでこちらに応募。(設計は授業で経験あり)
初めての就活の面接ということで、とりあえず経験もかねて受かったらラッキー!という気持ちで臨みました。
はい、結果はお祈りでした!!
結果は企業から大学側に通知がいくので先生から聞くのですが、どうやら筆記試験がボロボロだったので落とされたみたいです。
たしかに筆記のほうはあまり対策をせずに挑んでしまったので、心当たりはめちゃくちゃありました・・・(笑)
面接のほうは面接官が3名で、私は案の定どもりにどもりましたが、吃音を理解してくれているようで雰囲気は終始和やか。
私の話を遮ることなく最後まで話を聞いてくれました。
この時の症状が出た場面はというと、ほぼ全てです。
まずノックをして入室するところから「失礼します」と言うのに7~8秒ほどかかった記憶があります。
そして自己紹介でも連発・伸発・難発のオンパレードで、ここは10秒以上かかったかもしれません。
受け答えのほうでもほとんどどもっていましたが、面接官の方の理解もあり言いたいことは言えました!
もしかすると筆記試験のほうをがんばっていれば内定が出ていたかも!?という企業でした。
企業B(1部上場企業) 自動車関連メーカー
こちらも企業Aに続き、2社目も同じ上場企業の自動車関連メーカーです。
まだ少し大手を諦めきれていなかったので(笑)
この時の状況はこんな感じです⇩
受けた時の状況
・応募枠➡機械加工職
・選考方法➡作文+集団面接
・面接官➡7名
・吃音があることは言っていない
自分の希望の機械加工職きたぁ!!
・・ですが実はこの内容を見てこの時点で詰んでるのが分かりますか?
周りと比較される集団面接+吃音持ちを伝えていない
これはもう個人的にはアウトでしたね・・・。
結果はというと、自分の読み通りお祈りされました。
まずこの集団面接は自分以外の就活生と同じ空間で受けることになりますよね?
この状況は本当に最悪で、他の人はどもらずにスラスラと話せているのに自分だけどもっているという負の感覚が湧いてきてしまいます。
いわゆる劣等感ってやつです。
面接の場でこれを感じてしまうとどんどん自分に自信がなくなり、頭の中が真っ白になりどもりも酷くなって冷や汗もんです。
しかも、ここでは1社目の企業Aと違って吃音をカミングアウトしていないんです。
普通に伝えるのを忘れてました。
そのため私が発言する番になると当然どもりまくるので、そもそも吃音を知らない面接官の人たちは戸惑っていました。
面接官同士で顔を見合わせたり、少しかわいそうな目で見られたり。
しかも面接官の数が7人ですからね・・・?
こんなんエグいですやん。
この時は本当に苦痛で、すぐにでも逃げ出したいくらいでした。
受け答えも全然できず、しどろもどろな状況でしたね~。
なんせ頭の中が真っ白だったので。
ということでこの企業Bでは色々と大失敗でした。
得られたものといえば、単に集団面接の経験値を1積んだということくらいです(笑)
企業C(非上場企業) 熱交換器メーカー
「大手だからダメな可能性もあるし、中小で良さそうなところを受けよう!」
3社目にして狙いを大手から中小にシフトしました。
この時の状況はこんな感じです⇩
受けた時の状況
・応募枠➡機械加工職
・選考方法➡面接
・面接官➡3名
・吃音があることは書類審査の段階で履歴書に記入済み
「応募枠も希望している機械加工職だし、吃音のこともカミングアウトしたから今度こそ大丈夫!」
選考方法も面接のみなので、対策に時間をかけて受け答えをスムーズにできるように全部覚えてやろうと思って受け答えをできるだけ多く暗記しました。
結果はお祈り。
「なんでやぁあぁぁ!」と言いたいところですが実はなんとなく理由は分かっていました。
面接官がもう明らかに吃音に理解のない方たちだったんです。
私がどもりながら受け答えをすると、腫れ物を見るような目でみてくるんですよ。
(この子大丈夫?)(初めて見たこんな人・・・)
私にはそう言っているように見えてしまいました。
このような接し方をされてしまうとこちらも非常に嫌な思いをするので、おかげで今まで以上に症状が酷く出ましたよ。
その上受け答えを丸暗記しようとしてしまったせいか、いざその場面がくると全く頭に浮かんでこなかったりするんですよね(笑)
おそらく文章で覚えることに必死になりすぎて、肝心な伝えたい事が頭に入っていなかったんだと思います。
このように吃音があることを事前に伝えていても、理解のない会社もあるんだなぁと感じました。
これは今回の面接を通しての学びでしたね。
理解のない会社に入っても後で自分が苦しむだけだと思うので、結果的にこの会社にはお祈りしてもらってよかったと思ってます。
企業D(非上場企業) 建設機械メーカー
4社目の企業D、中小企業の建設機械メーカーです。
ここまで色々な面接をしてきたので、そろそろ決めたいと思ってました(笑)
この時の状況はこんな感じです⇩
受けた時の状況
・応募枠➡機械加工職
・選考方法➡面接
・面接官➡3名
・吃音があることは書類審査の段階で履歴書に記入済み
今回は今までの反省点を生かし、忘れずに事前に吃音のことを伝えて、受け答えも伝えたいことだけを単語で覚えるようにしました。
結果は内定!!(泣)
ようやく報われた・・・。
入室時の「失礼します」と自己紹介の時はいつも通りにどもりがたくさん出ましたが、面接官の方はみんな吃音を理解してくれていて、「全然気にしなくていいからね」との言葉もかけていただきました。
このかけられた言葉の効果も大きかったのか、とてもリラックスして受け答えも今までよりスムーズにでき、伝えたいことをしっかりと伝えることができました!
この時は本当に嬉しかったです。
4社目という経験を積んだおかげもあるかもしれませんが、この内定はやはり個人的には面接官の方の理解が大きな要因だと思っています。
面接対策としては受け答えを文章で覚えるのではなくて、伝えたいキーワードだけを覚えておくほうが意外とうまくいくかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
このように吃音症があったとしても内定をもらうことができます!
吃音者の面接のコツとしては、
面接のコツ
・吃音があることは事前にカミングアウトする
・受け答えは伝えたいことの単語を覚える
この2つを意識すればうまくいくかもしれません!
もちろん道のりは普通の人より険しいと思いますが、吃音だから無理!なんてことはないのではないでしょうか?
自分が入社する企業の選択肢なんて腐るほどあるので、その中で吃音に理解のある会社を見つけ、入社後も気持ちよく仕事ができるようになれたらベストです!
面接に落ちることは決して恥じることではないので、「相性が合わなかったな(笑)」くらいの気持ちで切り替えていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。